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2016.06.21
| まつり・イベント自慢 香川県

田んぼのあぜ道に揺れる松明、小豆島の虫送り「肥土山」「中山」─終了しました

棚田の畦道で行われる「中山虫送り」/写真提供:(公社)香川県観光協会

日本の伝統行事のひとつで、稲虫を退治し、その年の豊作を祈る「虫送り」。夕暮れの畦道を村総出で、火手(ほて)をかざしながら、列を組んで虫を追います。

かつては全国各地で行われていましたが、今では行われなくなったところも多くなりました。

小豆島の肥土山(ひとやま)では、7月1日(金)に小豆島霊場第46番札所多聞寺で祈祷・虫供養を行った後、肥土山農村歌舞伎舞台から虫送りが始まります。2日(土)には、映画「八日目の蝉」をきっかけに復活した中山地区でも、美しい棚田の畦道を歩く虫送りが行われます。

また、6月26日(日)には、愛媛県西予市(せいよし)で「実盛送り」が行われます。これは、平安時代末期の武将・斉藤別当実盛が、稲に足を取られて敵に討たれ、稲の害虫となったことから、実盛の霊を鎮めるために始まったとされる虫送り行事で、実盛の人形を掲げた人々が田などを練り歩き、害虫退散と五穀豊穣を願います。いずれも300年以上の歴史がある伝統行事です。

 

<小豆島「肥土山虫送り」の開催概要>

 夏至から数えて11日目の半夏生の日に虫よけと豊作を願って行われる土庄町(とのしょうまち)指定の無形民俗文化財。約300年前から伝わると言われています。火手をかざしながら「稲虫来るな~」と皆で声を合わせながら畦道を歩きます。

◆開催日:2016年7月1日(金)

◆時間:18:00~ 祈祷→虫供養~虫送り

◆場所:多聞寺→離宮八幡宮(肥土山農村歌舞伎舞台)

 

<小豆島「中山虫送り」の開催概要>

中山地区では少子高齢化による後継者不足などからここ数年途絶えていましたが、2010年、映画「八日目の蝉」で重要なシーンとして「虫送り」が再現されたことをきっかけに復活。2011年から毎年再開されるようになりました。火手を持ち、青々とした稲が育つ棚田の畦道を歩きます。

◆開催日:7月2日(土)

◆時間:18:45~ 祈祷→虫送り

◆場所:集合(17:30)/殿川ダム下公園→湯舟山・荒神社→中山春日神社

いずれも詳細は一般社団法人小豆島観光協会の「小豆島旅ナビ」をご覧ください。

http://shodoshima.or.jp/

 

<西予市「実盛送り」の開催概要>

各集落の人々が木と紙などで作られた実盛人形を受け渡し、最後に城川町を流れる黒瀬川の河原に人形を置き、大水で流された年は豊作になると言われています。

◆開催日:2016年6月26日(日)

◆時間:8:30~

◆集合場所:宝泉寺 (愛媛県西予市城川町野井川11-110)

詳細は西予市の観光物産サイト「標高差1,400mの記憶」をご覧ください。

http://www.seiyo1400.jp/

 

<写真提供>

公益社団法人香川県観光協会

「うどん県旅ネット」

http://www.my-kagawa.jp/

 

 

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