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2022.01.31
| 文化・芸術活動自慢 北海道

阿寒湖アイヌコタンと有田焼のコラボ「アイヌ文様有田焼 皿」開発

阿寒湖アイヌコタンと有田焼のコラボによって生まれた皿/写真提供:(一社)阿寒アイヌコンサルン(共同通信PRワイヤー)

北海道にその多くが暮らす日本の先住民族、アイヌ。自然と共生しながら生活する中で、独自の工芸文化を育んできました。その独特の文様の装飾は、「モレウ(渦巻文)」「アイウシ(括弧文)」「ラムラムノカ(鱗文)」などに代表されるアイヌ文様として受け継がれ、今も多くの工芸品が製作されています。

アイヌ文化の知的財産保護や普及啓発活動に取り組んでいる一般社団法人阿寒アイヌコンサルンでは、佐賀県有田町の伝統工芸品である有田焼の窯元とコラボしたアイヌ文様デザインの皿を商品として開発。2022年2月14日(月)からクラウドファンディングの仕組みを通じて、国内外に販売されます。

 

<プロジェクトの概要>

5名の阿寒湖アイヌアーティストと、2つの有田焼の窯元がコラボレーションし、全12種の皿を開発しました。

■プロジェクトのきっかけ:北海道東部の阿寒摩周国立公園にある阿寒湖アイヌコタンがある場所は、「阿寒前田一歩園」がアイヌの人々に無償で貸与した土地。「阿寒前田一歩園」の初代園主・前田正名氏は、鹿児島県出身で、明治の初めフランスに渡った経験を活かし、国家の発展に尽くしました。その後、国から北海道阿寒湖畔一帯の広大な山林の払下げを受け、1906(明治39)年その開発に乗り出し、「阿寒前田一歩園」を設立します。フランスにいた1878年、第3回パリ万博で有田焼の紹介に尽力したことが史実として残り、阿寒湖アイヌコタンと有田焼、それぞれの発展に寄与しました。この前田正名氏が阿寒湖アイヌと有田焼を結ぶきっかけとなったのです。
■開発した有田焼の種類
(1)アイヌ文様有田焼 青磁/飴釉7寸皿・5寸皿
阿寒湖アイヌコタンの3名の木彫作家がそれぞれのデザインを木彫りで制作し、それを有田焼の窯元“やま平窯”が石膏型を使って写し取り、アイヌ文様の彫りの深さや線の繊細さを釉薬の濃淡で表現しました。

(2)アイヌ文様有田焼 染付 4寸皿
阿寒湖アイヌコタンの2名の女性工芸家がそれぞれ3種のアイヌ文様の絵柄を製作し、それを有田焼の窯元“久右エ門窯”が藍の染付で表現。アイヌ文様だけで構成された絵柄とアイヌ文様と有田焼の伝統的な吉祥文様が融合した絵柄など独創的なデザインに。
■販売方法:2022年2月14日(月)からクラウドファンディングサイトを通じて国内外での販売を予定。
海外向け:kickstarter
国内向け:エンニチFUNDING

クラウドファンディングでの販売開始など、プロジェクトの最新情報や詳細は以下のホームページをご覧ください。
AKAN AINU ARTS & CRAFTS→NEXT
https://akanainu-next.jp/

 

<写真提供>
一般社団法人阿寒アイヌコンサルン(共同通信PRワイヤーより)
https://a-ainucon.com/

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