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因島水軍まつり「火まつり」「海まつり」─終了しました
広島県尾道市にある因島は、しまなみ海道を構成する島の一つ。中世南北朝時代から室町・戦国時代にかけて、「村上水軍」の拠点となったことで知られています。
因島の南にある伊予の能島・来島を拠点とした勢力とともに「三島村上氏」と呼ばれた彼らは、尾道と今治をつなぐ芸予諸島周辺海域の舟運を取り仕切った“海賊衆”でした。急流が渦巻くこの周辺では彼らの力なくしては、航海の安全が保障されることはなかったのです。
全国でも珍しい水軍城を復元している因島では、毎年夏に村上水軍を再現する「因島水軍まつり」が開かれます。因島地域の人々が総出で盛り上げるおまつりです。
オープニングに位置づけられる6月の島まつりを経て、いよいよ8月27日(日)に「火まつり」、28日(日)に「海まつり」が開催されます。
火まつりでは、火に照らされた夜の海辺砂浜に、鎧武者、眺楽舞(ちょうらくまい)が集結します。大松明の練りまわしや花火も打ち上げられます。
第3部に当たる海まつりでは、村上水軍が伝令船として使用した木造船「小早(こはや)」によるレースが行われます。櫂の漕ぎ手14人と舵取りの船頭、太鼓の16人が乗った小早で、約1kmのコースを競い合います。
<因島水軍まつり「火まつり」の概要>
警護衆と呼ばれた村上水軍が任務を終え、島に帰還することが小早一番隊によって知らされるところから始まります。島人たちによる喜びの眺楽舞の後、水軍武者が入陣。松明に照らされた砂浜に陣を張る姿は必見です。大松明の火によって清められた会場の空に「大筒花火」が打ち上げられ、会場が一体となる眺楽舞「喜びの総踊り」で幕を閉じます。
眺楽舞は村上水軍が平和のための闘いに勝利し、因島に帰るときに「トントコ トントコトントントン」と凱旋の太鼓を打ち鳴らし、それを聞いた島の人々がなべ、かま、器など音のでるものを手にして、浜に出て「トン トン トントントン」と打ち鳴らし、水軍の無事を喜び、勝利を祝って、飛んで、はねて、踊りながら水軍を迎えた踊りです。因島では、これを再現し、市内の団体、企業、グループなどでチームを作り、「眺楽舞はねくらべ」と呼ばれるコンテストが行われます。
◆開催日:2016年8月27日(土)
◆開催時間: 16:30~21:00
◆場所:因島アメニティ公園・しまなみビーチ
◆アクセス:臨時駐車場16:00~22:00(重井中学校・フラワーセンター・因北小学校)より、無料シャトルバスが随時運行されます。会場に駐車場はありません。
<因島水軍まつり「火まつり」の概要>
因島で復元された、村上水軍が伝令船として使用していた木造船「小早」によるレースが行われます。成人男子の部のほかにレディースの部、小学生の部、中学生の部があり白熱したレースが展開されます。レースを見るだけでなく、小早船に乗ることができる「体験小早」も開催されます。
◆開催日:8月28日(日)
◆時間:8:30~16:00。体験小早は12:00~13:00
◆場所:因島アメニティ公園・しまなみビーチ
詳細は、「因島水軍まつり」の公式HPをご覧ください。
<写真提供>
広島県観光サイト
「ひろしま観光ナビ」
http://www.kankou.pref.hiroshima.jp/