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2025.11.21
| creative city 福井県

クラフト&フォークアート分野で福井県越前市がユネスコの創造都市ネットワークに加盟

ユネスコ加盟報告の合同取材会/写真提供:越前市(共同通信PRワイヤー)

2025(令和7)年10月31日、福井県越前市が国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が運営する「ユネスコ創造都市ネットワーク」に、クラフト&フォークアート分野で加盟することが決定しました。

日本では12都市目、この分野では金沢市、丹波篠山市に次ぐ3都市目の加盟です。

ユネスコ創造都市ネットワークは、文化と創造性を核に持続可能な都市づくりを推進する国際的な枠組み。今回、越前市を含む世界58都市の加盟が認められ、加盟都市は408都市になりました。

越前市は、越前和紙、越前打刃物、越前箪笥など、千年以上にわたり受け継がれてきた伝統工芸をはじめ、地域に根差した文化芸術活動を通じて、創造性豊かなまちづくりを推進しており、今回の加盟決定はこれらの取組が国際的に評価された結果であり、越前市の文化の力が世界に認められた証と見られています。

11月1日(土)に山田賢一市長も参加して越前市役所で合同取材会が開催され、山田市長は「同じクラフト&フォークアート分野の国内加盟都市である金沢市や丹波篠山市とつながりを深め、今回の加盟を機に『世界の文化創造都市』越前市の第一歩として進めていきたい」などと発言しました。

取材会では、越前市の特徴である伝統工芸やコウノトリ、自然をモチーフに、同市出身の世界的デザイナー、aiMIKIさんが手掛けた創造都市のロゴマークも披露されました。ロゴマークは、ユネスコの承認を得た上で産地に掲示されたり、PRグッズの制作に活用されたりする予定です。

 

<参考/越前市の3つの伝統的工芸品>

(1)越前和紙
1500年の歴史を持つ日本の伝統的な和紙。豊かな感性を刺激する生成(きなり)色の優雅な美しさと高い品質を誇る。室町時代には公家や武家の公用紙である「越前奉書」を生み出し、日本一の紙の証である「御上(おかみ)天下一」の印が押されていたなど、品質の高さには定評がある。
一枚一枚丁寧に漉かれ、書道や版画、障子紙など多様な用途に使われ、近年ではアート作品やインテリア素材としても注目され、国内外で高い評価を受けている。

(2)越前打刃物
約700年の歴史を持つ伝統的な鍛冶技術によって作られる刃物。南北朝時代に刀鍛冶がこの地に移り住んだことが起源とされ、以来、包丁や鎌、鉈などの生活道具として発展してきた。鍛造による高い強度と切れ味、一つひとつ手作業で仕上げられる美しい造形が特徴。現在では、包丁やカトラリーなどが国内外の料理人からも高い評価を受け、伝統技術と現代のニーズを融合させた製品作りが進められている。

(3)越前箪笥
釘を用いない技術を使った和箪笥。江戸時代後期に現在の技法が確立された。堅牢で美しい造りが特徴で、鉄製の金具を用いた装飾や漆塗りによる深みのある艶が魅力。職人の手仕事によって一つひとつ丁寧に仕上げられ、長年使い込むほどに風合いが増す逸品。現代の暮らしに合うデザインも展開され、国内外で高い評価を受けている。

 

詳細は越前市の公式HPをご覧ください。
https://www.city.echizen.lg.jp/

 
<写真提供>
越前市

 

 

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