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「猛暑日」がない!関東随一の避暑地「勝浦市」

房総半島の南東部に位置する千葉県勝浦市は、1906(明治39)年以降一度も35℃を超える「猛暑日」がなく、30℃を超える気温もわずか数日という関東随一の避暑地です。夏は、東京都心と比べて3℃から5℃近く涼しく、東京駅から特急わかしおで約90分とアクセスも良いことから、近年、夏のレジャーや観光の人気スポットになっています。
なぜ勝浦では夏の気温が低いのかといえば、勝浦沿岸は水深が深く、海底に日光が届きにくいため水温が低くく、ここに南風が吹いて、日光で暖められた海面の水を押し流すと、海底の冷たい水が上昇してきます。この水で冷やされた風が陸地に届き涼しい気候になるのだとか。冬は黒潮の影響もあって、逆に厳しい寒さにはなりにくく、年間を通して過ごしやすい気候なのが勝浦の魅力です。
<勝浦市の代表的な観光スポット>
★守谷海岸「渡島(わたしま)」
「日本の渚百選」や「快水浴場百選」「日本の水浴場88選」に選ばれた守谷海水浴場のある海岸。渡島は、海岸から約170m沖合にポツンと浮かぶ、赤い鳥居のある小さな島です。年に20回ほど、干潮時に、砂浜と渡島がつながります。
★鵜原(うばら)海岸「白い鳥居」
「日本の渚百選」に選ばれた千葉県屈指の絶景スポット。海水浴場や釣り場としても人気ですが、同海岸に立つ大きな「白い鳥居」は、八坂神社の一ノ鳥居で、海に向かって立つ姿は見る人に荘厳な印象を与えます。晴れた日の海の青さと白い鳥居のコントラストは、まさに絶景です。
★かつうら海中公園
海上に建てられた桟橋を渡ると、沖合から60mのところにかつうら海中展望塔があります。塔のらせん階段を下りると、水深8mの窓から海中の生き物を観察できます。周辺の海は寒流と暖流の接点にあり、海の生物が豊富で、年間を通して約90種の生物を見ることができます。海上の展望室からは水平線が丸く見えたり、小型のイルカ・スナメリが見えたりすることもあります。
★八幡岬公園
勝浦の市街地の南東にあり、海に突き出た八幡岬は、かつて勝浦城があったところで、今は公園として整備されています。海の眺望が良く、突端からは大パノラマの絶景を見ることができます。展望広場からは、旧遠見岬神社の海中鳥居が、荒波にもまれながら立つ光景を見ることができます。
★遠見岬神社
四国から房総半島に移り技術や文化をもたらしたという「天冨命(あめのとみのみこと)」を祀る神社。勝浦市を代表するイベント「勝浦ビッグひなまつり」の舞台としても知られ、ひな祭りの時期には、60段の階段に約1,800体のひな人形が並ぶ圧巻の光景を見ることができます。
★千葉県立中央博物館分館 海の博物館
「房総の海の自然」をテーマにさまざまな展示を行っている自然誌博物館。展示だけでなく季節に合わせた参加型行事が開催され、房総の豊かな海の自然について体験的に学ぶことができます。
★JAXA勝浦宇宙通信所
打ち上げられた人工衛星の追跡管制を行う施設。人工衛星の位置や姿勢、電子機器が正しく動いているかを把握し、状況に応じて衛星に指令電波を送るなどが主な業務です。展示室は一般公開されており、9名以下であれば予約不要、10名以上であれば事前に予約をして見学できます。平日のみ事前予約をすれば案内係付き見学もできます。
★勝浦朝市
漁師と農民が物々交換する場として始まった、約430年前から続いている朝市。旬の野菜や山菜、魚介や干物などのほか、ハンドメイドの雑貨や食べ歩きできる軽食など個性あふれるお店も並んでいます。朝市ならではの、売り手と買い手との、ただ売り買いするだけではない、人と人とのふれあいをお楽しみください。
場所と開催日:下本町朝市どおり/毎月1日~15日、仲本町通り/毎月16日~月末
営業時間:6:30頃~11:00頃
定休日:毎週水曜日、元旦
アクセス:JR外房線「勝浦駅」から徒歩約10分、車で「市原舞鶴IC」から約40分
<勝浦のグルメ>
★勝浦タンタンメン
漁業が盛んな勝浦の海女さんや漁師さんが寒い海仕事の後に、冷えた体を温めるメニューとして始まり、今では勝浦市内で圧倒的な人気を誇るご当地ラーメンです。ゴマ系ではなく、醤油ベースのスープにラー油がふんだんに使われた真っ赤なスープが特徴で、カップ麺としても販売されるなど、全国的にその知名度が上がっています。店によってそれぞれ個性があり、お気に入りの味を探してみては。
いずれも詳細は、公益社団法人千葉県観光物産協会の千葉県公式観光サイト「ちば観光ナビ」をご覧ください。
https://maruchiba.jp/
<写真提供>
(公社)千葉県観光物産協会