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能代七夕「天空の不夜城」「ねぶながし」─終了しました
秋田県能代市には、巨大な鯱を冠した城郭型の灯籠を曳き回し、街中を練り歩く伝統的な夏の七夕行事があります。
8月6日と7日に行われる「能代役七夕(のしろやくたなばた)」は、6日に田楽、横笛、太鼓に続いて城郭型の灯籠を曳き回し、7日に灯籠上部の鯱に火をつけて米代川に流す「シャチ流し」が行われ、「ねぶながし」とも呼ばれています。千年以上の歴史を持ち、能代市中心部の五丁組が交代で運行します。阿部比羅夫や坂上田村麻呂がえみしとの戦いに多数の灯籠を用いて敵を威嚇したのが始まりとされています。
灯籠の形は天保時代(1830~1844年)ごろ、名古屋城を模した城郭型がつくられ、その後大型化が進み、高さ五丈八尺(17.6m)幅三間四方(5.4m)もある灯籠を夜明けまで曳き回したという記録もあります。明治時代に撮影された銀板写真にも当時の巨大な灯籠の姿が残されていましたが、電線が街中に張り巡らされると、高さは約7~8mに制限されるようになり、電線の前で上部の鯱部分を倒しながらくぐりぬけるという仕掛けがされるようになりました。
2012(平成24)年、能代市101号線の電線地中化が完了したことにより、大型の灯籠を復活させようという機運が生まれ、2013(平成25)年、五丈八尺の大型灯籠「嘉六(かろく)」が1世紀ぶりに復活し「天空の不夜城」を運行、翌2014(平成26)年には、城郭型灯籠では日本一の高さを誇る24.1mの「愛季(ちかすえ)」が加わり、役七夕の前の8月3日と4日に、豪華絢爛な「能代七夕『天空の不夜城』」が行われるようになりました。役七夕ももちろん引き続いて行われています。
7月30日(土)から8月7日(日)まで、二基の「天空の不夜城」がけやき公園横で展示されます。
<「天空の不夜城」の開催概要>
◆開催日:2016年8月3日(水)4日(木)
◆時間:18:30~21:30
◆開催場所:国道101号 能代市役所~通町(秋田県能代市)
◆アクセス:開催日には、秋田駅-能代駅間を直通で結ぶクルージングトレイン「天空の不夜城号」が運行されます。
<「能代役七夕」の開催概要>
◆開催日:8月6日(土)・7日(日)
◆時間:16:00~22:00頃
◆開催場所:能代市柳町ほか
いずれも詳細は特定非営利活動法人能代観光協会「ウェルカムのしろ.com」をご覧ください。
<写真提供>
秋田県観光総合ガイド
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