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表彰式
日本ファッション協会表彰式(2014年3月10日開催)
日本クリエイション大賞/シネマ夢倶楽部 2013年度表彰式
開催日:2014年3月10日(月) 会場:東商 国際会議場
●主催者挨拶 |
●来賓挨拶 |
日本クリエイション大賞 2013
今年度選考過程について
岩田彰一郎 選考委員長代行
(アスクル株式会社代表取締役社長兼CEO)
日本クリエイション大賞は製品、技術、芸術文化活動、地域振興、環境福祉など、ジャンルを問わず、クリエイティブな視野で生活文化の向上に貢献し、次代を切り拓いた人物や事象を表彰対象としております。
本年度の案件募集にあたって、日本ファッション協会の会員企業、全国の商工会議所の皆さま、そしてその他の方々のご推薦および自薦によって124件の案件が寄せられました。案件をお寄せいただきました皆さまには、この場をお借りしてお礼を申しあげます。
これらの候補案件に対して、どこにクリエイションがあるのか、何がクリエイティブなのかについて審議いたしました。多様な分野で豊かな学識と経験、そして 強い意志をもった選考委員の皆さんで喧々諤々議論をいたしましたところ、本年度は、議論だけでは結論が出ず、2回にわたる決選投票を行い、その中で大変僭 越ではございますが、大賞1件と日本クリエイション賞3件を決定させていただきました。
明日、3月11日は、われわれ日本人にとって忘れることができない日です。我々選考委員一同は、やはりこの日本を少しでも元気に明るくできるエネルギーに満ちた皆さまを選定することによって、少しでもお役に立ちたいという思いで選定を行いました。
本年度の大賞には、二度のノーベル賞受賞に貢献された高度な技術を有する、まさに地域の企業が選ばれました。技術大国日本の底力を示すとともに、次の時代を切り拓くクリエイティブな活動を顕彰するという、当顕彰制度の意義にふさわしいものと自負しております。
また、日本クリエイション賞にはいずれも非常にユニークで、日本の食の安全や食文化を支える活動を選定いたしました。これらの活動の皆様方は、クリエイ ティブということだけではなく、10年、20年、30年と長い努力の結果、今日を迎えられているということは大変素晴らしいことだと思っています。
受賞された皆さまが、今後ますます発展されていくことを祈念いたしまして、ご報告とさせていただきます。
二つのノーベル賞『ニュートリノ』と『ヒッグス粒子』発見に貢献
浜松ホトニクス株式会社 殿
<受賞の言葉>浜松ホトニクス株式会社 代表取締役社長 晝馬 明氏
本日は日本クリエイション大賞という、非常に素晴らしい賞をいただきまして誠にありがとうございます。
私の会社の説明をしようとすると、技術的になり過ぎる傾向がありまして、日本ファッション協会の日本クリエイション大賞をいただくには、ちょっと堅過ぎるかなと感じておりました。
ただ、先ほどの馬場理事長の、日本ファッション協会では「ファッション」をライフスタイル全体を含めた生活文化と捉えるというお言葉に大変感銘を受けました。わが社の会長は、光の本質というものはまだほんの一部しかわかっていないため、光の本質について人類未知未踏を追求する必要があると申しております。人類未知未踏を追求した結果、新しい光技術が生まれます。その光技術の応用を考えることによって、新しい産業ができてきます。そして新しい産業から新しい生き方、新しい価値観が生まれ、さらに文化に発展していくと申しておりまして、私もそのように考えております。そういった意味で、馬場理事長のお言葉に非常に感銘を受けたわけでございます。
我々は今後もいろいろな新しい光技術の応用を広げていこうと考えておりまして、「レーザー核融合発電」の研究などにも取り組んでおります。また、明日3年目を迎える東日本大震災におきましては、放射線をリアルタイムで検出するような装置もつくっております。我々としても、光技術の応用を通じて広い意味の生活文化に今後とも役だっていきたいと思っております。本日はどうもありがとうございました。
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世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロをはじめ、
“近大卒”の魚をブランド化
近畿大学水産研究所 殿
<受賞の言葉>近畿大学水産研究所 所長 宮下 盛氏
本日はこのような栄えある賞をいただきまして、誠に光栄に存じます。ありがとうございました。
近畿大学水産研究所は、戦後間もない昭和23年に大学の建学者である世耕弘一が、「海を耕す」といって始めたものですけれども、それ以来、魚類養殖に特化した研究をひたすら続けてまいりました。これが評価していただけたということは、本当にうれしくありがたく思っています。
ただ、養殖業界の不振が長期化する中、少しでも業界を元気づけるお役に立てればということで、養殖魚のイメージアップを図ることを目的に、昨年、大阪駅前と東京銀座に養殖魚専門料理店を開店させていただきまして、こういったことが話題となってこの賞に結び付いたのではないかと思います。
私たちはこれからも魚類養殖の研究、技術開発を続けてまいりますが、これまでと変わらずに養殖業界に少しでも貢献できるようにがんばっていきたいと思いますので、これからも皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。
本日は本当にありがとうございました。
「ふゆみずたんぼ」で津波被災地の田んぼの復興を実現
特定非営利活動法人 田んぼ殿
特定非営利活動法人 田んぼ 佐々木猛裕氏 |
世界の潮流に伍し、日本のワイナリーの新しい時代を切り拓く
ヴィラデストガーデンファーム アンド ワイナリー 殿
<受賞の言葉> ヴィラデストガーデンファーム アンド ワイナリー オーナー 玉村豊男氏
このような賞を受けるとは予想もしていませんでしたので、ちょっと戸惑っています。
私たち、東京生まれ東京育ちの、元々物書きとデザイナーの夫婦が、40を過ぎてから長野県の田園で農業をはじめ、土地を開墾してブドウの木を植えて、その上、大金の借金をしてワイナリーを立ち上げるというのは、クリエイションかどうか、ちょっと疑問の点もあります。単なる無鉄砲ではないかという気もするのですが、眺めがよいという理由だけで選んだ土地で良いブドウが育ち、そのブドウから良いワインが出来たことは、偏に幸運と妻のおかげということで、今日は、田舎から野良着を一張羅に着替えて二人で出てきました。
素人がワインが好きだからという理由でワイナリーを立ち上げるというのは、これまでは世界的にも少ないのでしょうが、我々の例を見て、最近、ここ2、3年ですけれども、自分もブドウをつくってワインをつくりたいという人がすごく増えてきました。
一番多いのは、40歳をちょっと過ぎたくらいの、東京で暮らし、一流会社に勤めている人たちで、生活にも仕事にも奥さんにも、特に不満はないのだけれども、自分の人生はこれでいいのか、もっと他にやりがいのある仕事があるのではないかと悩んで、自分もブドウを育ててワインをつくりたいという人がたくさん集まってきています。既に15人、我々の周辺でブドウ畑をつくってブドウ栽培を始めた人がいますし、その予備軍がまた同じくらいの数おります。
せっかくこの時代に農業をやりたいと入ってくる人たち、しかもワインが好きで、ワインをつくりたいという人たちの背中を押してあげたいと思い、相談に乗っているうちに、先鞭をつけた責任もありますので、できるだけ多くの人たちに定着して自分の夢を実現してもらいたいと、栽培技術や醸造の技術、さらにはワイナリーの経営まで含めた勉強ができるような学校、アカデミーをつくろうというプロジェクトを始めるところです。
その意味で、ちょうど今、このタイミングでこのような賞をいただけることを非常にうれしく思います。また、今後、何年生きるかわかりませんが、私が住んでいる東御市を中心とした千曲川の周辺に栽培適地が広がっていますので、そのあたりを“ナパバレー”とまではいかないまでも、ワインバレーにして、小さな規模の自由で個性的なワイナリーがたくさんでき、そこで農業をベースにした暮らしが展開されて、町にカフェができたりレストランができたりというゆったりとした、地に足を付けた暮らしが広がっていくことを望んで活動していきたいと思います。
日本ファッション協会のマークは、「J(f)A」で農協かと思ったのですが、「J=ジャパン」と「A=アグリカルチュア」の間に「f=ファッション」が入っているというのはいいですよね。日本の農業をファッショナブルにするということが、これから日本の生きる道ではないか、その意味で、今日は大変うれしい受賞でした。ありがとうございました。