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Urara:kai

第4回

投稿日: 2012年7月31日

女性上司だからできる・・・・部下を成長させる方法(その1)

 ≪コメンテーター≫ 

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八代 比呂美

 

財団法人日本ファッション協会 Urara:Kai(うらら会) 副代表

東京ガス株式会社 西山経営研究所 主任研究員

 

経営コンサルタント、税理士、司法書士

横浜国立大学経済学部博士課程単位取得

慶応大学経済学部修士課程卒業。税理士・司法書士の資格を取得し、在学中より法律会計事務所へ所属。その間、数々の中小企業の立て直し、レストラン企画などのコンサルティングを手がける。

2007年よりメンターバンク東京 取締役

司法書士としての主な領域:会社登記・不動産登記・離婚相談

 

今回は部下を持ったときのお話をしてみようと思います。  

女性が昇進可能な時代となり、男性が女性の部下になることも多くなってきました。その立場ならではの悩みには、男性部下が自分より年上でどうも言うことを聞いてくれない、コミュニケーションがうまくいかない、という場合が多くあります。男性部下も最初から女性上司の下でキャリアをスタートしたならまだしも、これまでずっと男性上司の下で働いていたのに女性上司の下につくことになった場合はかなり戸惑いがあるでしょう。  

部下からしてみれば男性の上司に求めるものが、女性上司にはないから、という目線で見ることが多いものです。確かに女性上司と男性上司の指導の仕方は同じようにはなりません。けれども女性ならではの特権もあります。  

その特権とは「母性愛を持っている」ということ。  苦労して女性上司になったのですから、女性特有の利点を発揮した仕事の進め方もあるのです。  女性特有というと「感情的になる」などあまりよいイメージがない、と思われがちですが、決してそうとは限りません。以前にもお話ししましたが、女性は優れた感性、共感力を持っています。そして何より女性には、母性愛という大きな武器が存在するのです。  

例えば子供の頃、こんな経験はなかったでしょうか?  父親に思いっきり叱られ、夕食も食べずに泣きながら部屋に引きこもっていると、母親がそっと食べ物を運んでくれて 「お父さんも心から出て行けとは思っていないのよ」と優しく声をかける。 この母親の一言が、子供にとってきつく叱る父親の言葉より心に響き、なぜ叱られたのか自分を見直し、反省する機会となります。この寄り添って諭すことのできる母性愛こそ、部下を惹きつけるきっかけになるのです。  

部下を叱る時、本人が失敗を悔やんでいる時、あなたが上司ならどのように対処するでしょうか?

実際に部下を持っている方々に伺ってみました。

 

部下を叱るときのコツはありますか?男性と女性で変わりますか?

「私は、必ず人目の無いところで部下に注意します。特に男性はナイーブですから気をつけます。部下の性格には個人差があるので叱り方も様々。ですから一概には言えないのですが、女性には5回叱って1回ほめる、反対に男性には1回叱って5回ほめることが多いですね。」

 

と、とある行政で多くの部下を持つ部長の女性は男性と女性の特徴をよく理解した上での叱り方を実践しているようです。

 

 

部下を叱ったあとどのようにしていますか?

「叱られたポイントを部下が良く理解してくれたかどうかを業務やちょっとした雑談を通じてチェックするようにしています。納得して直してくれた(もしくは直すよう努力する姿が見受けられた)際には、すかさず褒めます。納得していても向上につながらない場合、納得しきれていない場合は、何故、指摘を受けたのか、問題点はどこか、どのようにしたら良いのかについて叱るというよりはコーチングするようにしています。」

 

この女性上司のコメントのように、人目のないところで注意することは、男性女性にかかわらず必要なことです。  

以前、私は、あるレストランで食事をしていました。そのレストランの接客係のリーダーが、部下の男性をお店の中で、それも大声で叱っていたのです。その男性部下は一層緊張した様子で、全く笑顔がなくなっていきました。なぜかお客の私が気を使ってしまいその場で食事をすることにストレスを感じてしまいました。  

人は人前で怒られるとやはり素直には反省できなくなるものです。周りの人に対するプライドを傷つけられるからなのです。ミスを感情で追跡する前に相手の気持と立場を計ることは重要です。  

また、実は男性の方が女性より繊細です。女性は一見打たれ弱そうでも失敗するとリベンジを図ることが多いのですが、男性は落ち込むことが多いものです。そしてプライドも高い。だからこそ、日頃からほめる事が必要です。どんなに小さなことでも「すばらしい・いいね・頑張ったね」と常に部下を見ていることをポジティブな言葉で表現すると、彼らのプライドを尊重してくれると感じて、叱られても信頼関係を保つことができるのです。  

「私は、思わず怒ってしまった時は、必ず、昼食を誘って、自分も若い時同じような失敗を繰り返していたことを話します。そして、どうしたら、失敗を防げるか一緒に考えます。」 と大手航空会社キャビンアテンダント教官を務める山本静香さん。  

落ち込んでいても同じ立場を通過してきた人の話は、元気を与え、また共感する事で素直に反省できるのです。  

部下に注意を促がしたり、思わず感情的に叱ってしまったりしたら、その後のフォローが大切です。 リベンジを図ろうとするような部下には、積極的に言葉をかけたり、仕事を与えたりする事が、その部下の成長につながります。けれども落ち込んでいるような時には、昼食やアフター5に「飲みにケーション」をとるなどしてプライベートな話をしてフォローをすることも必要です。その時は決して叱責した自分を擁護するような言葉ではなく、相手のよいところをほめる事がポイントです。  

また、フォローとは、叱責した後だけではありません。   「スタッフのレベルによって大まかな指示と細かい指示、確認作業を変えフォローをしています。」 とソワールの伊藤佳代子さんは話します。  

日頃から部下の仕事の速さ、得意分野や不得意分野、性格などを一人ひとり把握することが重要なのですね。 このように、様々な現場で実際の部下を持ち、働いている女性達の共通の言葉は、「リーダーとは、半分教師のような役目もしなければならない」ということです。  仕事を与えてそれがモチベーションアップとなり自ら開拓成長する部下と、ストレスとなる部下がいます。後者には、事細かに仕事の指示をして、徐々に成長を促がさなければならないし、部下を一色単に見て接するのではなく、1人ひとりと向き合うことが必要です。  

そして、部下を成長させるのが管理職の役目といえます。たまには失敗を覚悟の上、成長の旅(部下が難しいと感じたり、いやだと思うようなこと)もさせなければなりません。 そのときこそ母性愛を発揮して、旅の秘訣を日ごろから伝授する事ができるのも女性管理職の利点につながるのではないかと思っています。

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