• mixiチェック
HOME > Urara:kai > 第3回
Urara:kai

第3回

投稿日: 2012年6月22日

様々なシーンでかわし方を交わし方に変える

 ≪コメンテーター≫ 

yamazaki

山崎 こずえ

 

財団法人日本ファッション協会 うらら会メンバー

ジュエリンズ 代表

中国語教師・児童英語教師・日本語教師

 

一橋大学商学部卒。29歳で上海へ語学留学、ゼロから4ヶ月で話せるようになる。現地で日本語教師となり、校内最多の受講希望生徒数を記録し「伝説の教師」と呼ばれる。夫は7歳年下の上海人。 「著作に『笑って中国語マスター ハオ中』(中経出版)、『中国語でうたおう きらきら星』(ジュエリンズ)など。

 

 今回は「かわし方」についてです。  

「取引先の方から食事に誘われて、お断りすると仕事も切れそうで困ってます。」 という悩みはよく耳にします。女性であることを理由に仕事上で顧客から足下を見られたりたり、時には飲み会などに誘われたりする事は皆さんも一度や二度は経験されたことと思います。  

大事な取引先からの誘いに行かなければ、付き合いが悪いと先方に思われるかもしれない・・・仕事が絡んでいるとつい断ることをためらってしまいます。少し不安を持ちながら飲み会に出かけると案の定、単に女性と飲みたかっただけなどで呼ばれたり、ひどいときには下心があったりして、不愉快になる場面もないとは言い切れません。  

私も、取引先の方から食事を誘われる事があります。ですが取引商談中は、忙しい事を理由に後伸ばしにして商談が決まったら、上司も一緒にその食事の席に伺いたいとお話するようにしています。 

一方で女性だからと仕事の内容でもで侮られることもしばしば。 けれどもそんな時にこそ「かわし方」⇒「交わし方」へ女性ならではの視点で変えることができるプロもいます。  

知り合いのシステムソフト会社勤務販売担当課長杉本直子さんは 「取引先の方に呼ばれ、すでに購入済みのシステムがうまく作動しないと言われました。先方の作動ミスなのですが、こちら側の不行届きとかなり怒られました。私は、すぐにおもむき、その起こっている先方の課長に会いました。最初はもちろん先方のお話を聞く事からはじめます。正直、えっと思うような事を言われても聞きます。そのうち先方の管理者としての愚痴が並びます。それから、こちら側のわたしの管理職としての悩みを話しました。そうすると、こちらのシステムの問題ではなく、取引先の若手の判断ミスから生じた故障ということが分かってきたのです。それからは、取引先課長が私には内部の問題を愚痴ってくれます。そこから取引先の問題点や、悩みことが判明して、新たなシステムを開発して新しい交わしになりました。」  

相手の怒りがさめるまで、聞役に回り、最終的には愚痴まで引き取り商品化してしまう。 これこそ、交わしのプロですね。      

 

国内と中国を中心とした海外ビジネスを展開する株式会社ジュエリンズを経営されている、山崎こずえさんも様々なシーンでかわし方を交わし方に変えるプロフェッショナル。国際的な視点を持つ彼女の事例を伺ってみましょう。

 

取引先から、気の進まない飲み会に誘われる時、どのように断わりますか?

気が進まない飲み会であれば、「先約がある」「忙しい」を理由に断ります。私のような経営者には盾になってくれる上司もいないので、こういうことに関しては最大の注意を払っています。仕事上どうしても会う必要があるときは、「ランチまたはお茶でも」と先に機会を限定します。ただ、いずれも冷たく断るのではなく、「忙しい」ことをアピールするようにしています。

 

 

 

逆に断わらずに飲み会に行ったときの失敗はありますか?

起業したばかりの頃、仕事が欲しくて、誘われた飲み会や交流会にはできる限り参加していました。その結果いい仕事につながったケースも多々ありました。けれども結局は先方が私に会いたかっただけで、無駄な時間を過ごしてしまったというケースもありました。

 

 

 

交わしという意味で、クレームをふくめ海外ビジネスでの注意点はありますか?

日本とは異なり、海外では何事においても簡潔に表現するようにしています。ただ、私の場合海外の取引先はほとんど中国(上海)です。あちらでは女性の社会進出が進んでいて女性の管理職も多いので、女性だからといって足元を見るような風潮はありません。特に上海の女性は怖いので(笑)。逆に、こちらはふつうにしているだけなのに「日本人女性は優しい」と思われ、中国の男性に本気で好きになられちゃったことは何度かありましたが。

 

 

 

 なるほど、国によって仕事で女性の立場や受け止め方も違ってくるものですね。海外においてはあいまいにせず、時には意思をはっきりと伝えることは双方にとってもビジネスメリットがあるということでしょう。  

ちなみに日本と海外の文化や習慣の差を感じとりながらその国々に合わせたビジネスをてきぱきとこなす山崎さんには中国人の優しくて素敵な旦那様がいらっしゃいます。  

仕事で食事をすることはお互いの信頼を高める、リラックスしながら話ができるので普段の会話では聞けないことも伺えるチャンスがありますし、コミュニケーションを深めるという点で交流の場には思わぬ出会いやご縁があるものです。しかしすべてが仕事に直結するものばかりではありません。  

そして日本においては残念ながらまだまだ女性を軽く見て対応されてしまう場合もあります。  初めにも書きましたが、仕事を理由に食事を誘って相手が断らないとみると、個人的に好意を持っていると勘違いする男性の取引先もいます。  

断りにくい、でもあまり食事をしたくない相手から誘いが来たらどうするか? たとえばメールなら、CCに上司のアドレスを付け加えるなど、さりげなく第三者の存在をアピール。上司が不可能な時は同僚でもいいのです。会話途中であれば「では同僚の○○とご一緒に・・・」など、とにかく一対一では受けない。あくまで会社で、仕事で、というスタンスでお受けするという態度を示すことです。   食事を誘われたら、山崎さんのコメントのように「ランチをしましょう」と会社の近くで済ませるのも一つの技。お誘いをお断りはしていないし、時間の制限もありますから切り上げるタイミングも取りやすいのです。 それでもしつこくされた場合は、大事な取引先だから露骨なことはせず、相手の立場を思いやって、仮に下心がわかっていても気づかないふりを心がける事が重要です。そして、何気無く遠まわしにお断りする事がポイント。  

その時はあくまでも笑顔で。決して最初からいやだと断わらないで、印象を良く残すのが秘訣ですね。

 

  • mixiチェック
*/ ?>