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Urara:kai

第2回

投稿日: 2012年5月8日

女性ならではの感性を仕事に活かす

 ≪コメンテーター≫ 

sakairiko

酒井 理子

 

財団法人日本ファッション協会 うらら会 メンバー
西川産業(株) 営業統括本部 R&D室 チーフリーダー

 

マーケティングリサーチ、トレンドディレクション、商品開発、販売支援業務担当

快適な眠りや寝室環境に関する研究を行う企業内研究機関・日本睡眠科学研究所に所属

一般社団法人日本流行色協会 プロダクツ・インテリア専門委員

好きなことは趣味と実益を兼ねたお昼寝。理想のタイプは古今亭志ん朝

 

今回は女性の持ち味ともいうべき感性について考えてみたいと思います。

 最近の企業は、“感性”を人材に求めています。

これまで機能性重視に発展してきた工業社会から、モノだけではなく経験を重視する知識社会に変化しているからです。モノやサービスが市場に溢れる時代には企業は現存するサービスに創造や演出をプラスして商品を産出していかなければヒット商品は生まれません。そういったところに気づくことのできる美意識と感性を磨いた人材のいる企業が勝ち残るといえるのです。  

 

ここにこそ女性の出番です。  

日頃から自然に美意識や感性を磨いているのは女性です。仕事が忙しくても美しさを求めて習い事をしているのも女性です。  

 

謀オモチャ製造メーカーの企画部長は語ります。

 「うちで今年間上位売り上げのオモチャの企画提案者は皆女性社員なんですよ。女性の感性はすごい。」  女性の視点は、消費者に密着して、今までにないものを作り出すのです。  

 

うらら会メンバーでもあるNTTドコモの山本ゆみ子さんも

「私が、法人営業部の時にあるお得意先に営業に行きました。そのお得意先は携帯の導入を嫌っていたんです。そこで、導入により、どんな使用方法により利点があるか私の部署の皆で考え、持参したんです。普通なら使い方はお客様が考える事ですが、こちらで考える事により便利さを実感してもらいました。もちろん契約を結んでもらいました。」 と、女性ならではの感性サービスをお客様の立場で考え出した事を語ります。使う側に立ってサービスを考えられる力は、常に生活を意識している女性の思考なのです。      

 

そこで、今回はデザイナーという感性とマーケッターという理論的な視点を持つ西川産業(株)の酒井理子さんに話をお伺いします。    

 

キャリアスタイル 御社の商品は寝具という人の眠りにかかわる繊細な商品を提供していると思うのですが どんなところに女性の感性を活かしていますか?  

「寝具は購入してくださるお客様の大半が女性です。女性はそもそもお買い物経験値が高く、マルチな視点で商品を厳しく見て選ばれるので、同じように、女性ならではの視点を広く持って開発するようにしています。  

寝具に求められるのは、暖さ、軽さ、色柄や形状などのデザインはもちろんのこと、手入れをするのも大抵女性ですから、洗濯しやすいか、清潔か、メンテナンスは簡単にできるか・・・結局トータルにみて、これはお買い得なのか?といったような点を考えます。   その中でも特に一番大切にしているのは“寝心地”が良いかどうかです。おふとんに入った時のあの、ホッとする感じ、リラックスしながらいつの間にかぐっすり眠ってしまう心地良さを、どうしたら1人ひとりのお客様に合わせて実現できるのかを考えています。  

心地良さは感覚的な条件に左右されやすいですが、特に肌触りや触感が需要です。女性はデリケートな皮膚感覚を持っているので、企画やデザインを担当する女性達が触って「あ、これが気持ちいい!」というような心が和む触感の素材・原料を選ぶようにしています。もちろんそうやって選んだものは男性の支持率も高いのです」   

 

 

 

キャリアスタイル 女性目線のサービスについてのお考えを教えてください  

 「女性は男性に比べ、人とその場の雰囲気を瞬時に“感じる”ことが得意だと思います。相手の性別・年齢・ファッション・歩き方・話し方・目線・身振りなどを多方面に同時に見て、相手が今どのような気持ちなのかを感じて、そして“想像する”能力を持っていると思います。 よく気がつく人、といわれるかどうかの差は、それをはっきり意識してすぐ行動に移す違いなのだと思います。  

女性目線のサービスのポイントの1つはこの“気持ちを感じて想像する”ところだと思います。お客様はどのような気分を求めているのか・・・そのお手伝いを場面ごとに想像して行うということです。  

たとえば、雰囲気の素敵なレストランがあって、そこの洗面所に小さな楊枝、マウスウォッシュ、女性用ならさらにお化粧直しのあぶら取り紙やコットンなどが揃えてあることがあります。これを設置したお店はただ小物を揃えたのではなく、食事をした後のお客様の気持ちを想像して揃えているのだと思います。デートで美味しい食事をした後、男性も女性も美しく身だしなみが整えられるよう、細かい配慮がされています。特に女性はどんなシーンでも自分が常に綺麗に見えるかどうかを意識します。そのような事を想像した結果、気配りのある小物の設置をするというサービスになっているのだと思います」   

 

 

キャリアスタイル 女性の感性を仕事に活かすにはどのように仕事場でPRしたらいいですか?  

「男性が多い職場だと特にそうですが、女性は何事も感情で判断すると思われがちです。そのような場合に感性や感情だけでアプローチするのは難しいと思います。どんなに素晴らしいアイデアや企画でも、論理的にメリットを提示しないとなかなか受け入れてはもらえません。  

この企画を取り入れた場合、このような効果がありますと先に結論から話し、それから具体的な方法を話す。その具体的な施策こそ、女性の感性をフルに発揮した細やかな視点を活かした提案をするとよいと思います。もう1つは話をする時の雰囲気作りも大切です。まずは、笑顔でしょうか。そして自分よりまず相手の話をいったん聞くこと。そうすることで相手を安心させリラックスさせるとすんなり受け止めてくれることも多いです。」 女性ならではの感性を仕事に活かす  

男性と女性は、当たり前ですが性差があります。脳のつくりも違うといわれています。お互いを知ることが大切です。ですから、女性の感性を活かすためには、男性に理解してもらうための工夫も必要なのです。  

 

 

 

キャリアスタイル 女性の感性を一層磨くにはどんなことをしたらいいですか?  

「とにかく、なんでも興味を持って観たり、聴いたり、感じたりすることが大切だと思います。積極的に素直に感動するように日頃訓練しておくのがいいと思います。そうやって意識すると、自然に、美しいものや 素晴らしい出来事に気づきやすくなるようになります。また自分が心を動かされたものは必ず誰かに伝えたくなる。そうするとその感動を相手にどのように伝えたらよいか考えます。その伝え方や表現方法が増えることが女性の感性をますます豊かにしていくのではないでしょうか。」   

 

 

以前うらら会シンポジウムにて現横浜市長の林文子氏が「バランスのとれた女性の働き方」についてご講演くださった時に、「若いころから良いものや本物を、見たり聞いたりすることが、感性を伸ばすには大切」と言われていました。確かに選り好みをしないで様々なものに触れてみることが重要なのですね。

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