生活文化創造都市推進事業

平城遷都1300年祭 特別ツアー 実施報告

世界歴史都市会議と平城遷都1300年祭特別ツアー 実施報告

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(財)日本ファッション協会では、平成20年度に「Creative Japan全国大会2008 in奈良」を開催した奈良市で、平成22年に「平城遷都1300年祭」と「第12回世界歴史都市会議」が開催されるのを受け、両事業に参加する特別ツアーを実施しました。

<ツアー概要>

日程:平成22年10月14日(木)~16日(土)
行程:

日程 行程 場所
10月14日(木)

世界歴史都市会議

「歴史都市市長シンポジウム」参加

なら100年会館
夜塾「平城遷都1300年祭の見方」 大和高原ボスコヴィラ
10月15日(土) 平城遷都1300年祭平城宮跡会場見学 平城宮跡
奈良公園飛火野・ならまちツアー 奈良公園、ならまち他
10月16日(土) 薬師寺
唐招提寺
春日大社
<プログラム>
1.世界歴史都市会議「歴史都市市長シンポジウム」

日程       :

会場       :

主催       :

テーマ      :

パネリスト    :

 

 

 

 

コーディネーター :

10月14日(木) 16:00~18:00

なら100年会館大ホール

奈良市・平城遷都1300年記念事業協会

歴史都市の価値を高める観光

ジュディ・ヴァーリン バララット市長(オーストラリア連邦)

崔良植 (チェヤンシク)慶州市長/代理 キム観光局長(大韓民国)

セイエドモルテザ・サガイアンネジャード・エスファハニ

イスファハン市長 (イラン・イスラム共和国)

門川 大作 京都市長

仲川 げん 奈良市長

各都市の紹介

★バララット市(オーストラリア連邦)

初めて金が発見された1851 年が、バララット市の始まり。1854 年、バララットで、試掘料の減額や普通選挙の実施などを要求する坑夫たちと、英国政府軍が衝突した「ユーレカ砦の叛乱」が起こる。オーストラリアの政治的権利や自由が認められるようになるきっかけとなった、オーストラリア史に残る事件。《世界歴史都市連盟理事都市、第10 回会議(2006 年)開催都市》

 

★慶州市(大韓民国)

紀元前57 年から 935 年までの約千年にわたり新羅王朝の首都。洗練された文化と政治の中心地として栄えた。まるで野外美術館のような町で、墳墓公園には、新羅王朝時代からの20 の大小の墳墓がある。《世界歴史都市連盟理事都市、第9 回会議(2005 年)開催都市》

 

★イスファハン市(イラン・イスラム共和国)

イスファハンの歴史は、古代まで溯る。保存状態のよい記念碑の多くは、イスラム時代からのもので、当時イスファハンは、7世紀~17 世紀にかけてイランの首都だった。宮殿、モスク、教会、バザール、美しい橋などのイスファハンの数多くの文化財や歴史的な遺産は、イスファハンをアジアで最も美しいまちの一つにしている。《世界歴史都市連盟監事都市》

 

★京都市(日本)

794年から1868 年に都が東京に遷都されるまでの約千年の間、日本の首都として栄える。多くの建造物の傑作や優れた芸術作品を有し、国宝の約20%が京都にある。1994 年には、17 の寺院や城が「古都京都の文化財」として、ユネスコの世界文化遺産に登録された。《世界歴史都市連盟会長都市、第1 回・第4 回会議(1994 年)開催都市》

 

2.夜塾「平城遷都1300年祭の見方」

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大極殿前で説明する福井昌平氏

日時 :

場所 :

講師 :

 

テーマ:

概要 :

10月14日(木) 20:00~21:30

大和高原ボスコヴィラ「つげの間」

福井昌平氏 ㈱コミュニケーション・デザイニング研究所 代表取締役社長

平城遷都1300年記念事業協会チーフプロデューサー

平城遷都1300年祭と文化観光交流戦略「はじまりの奈良、めぐる感動」

古墳文明、山地霊場、仏教伝来、律令体制、天皇制の確立、都城建設、仏教美術、記紀歌謡、天皇制と奈良ではじまったことは多く、「日本のはじまり奈良」を改めてひも解いていくお話からスタート。平城遷都1300年祭は、最盛期の2分の1近くに減少してしまった奈良県の「文化観光交流人口」の戦略的創出を目指して企画され、平成21年の12月31日「ゆく年、くる年」から奈良県全域でスタートし、地域の価値に参加体験するイベントや社寺・国宝を巡る楽しさを演出するイベントを展開。メイン会場である平城宮跡は「日本のはじまり奈良」を象徴し、体感する<場>として整備され、第一次大極殿などの施設の復原だけでなく、「歴史文化」を活かした新しい「文化観光交流」を目指す参加体験学習(Learning Experience)をキーワードにプログラムが組まれていることを詳細にご説明いただきました。

3.平城京歴史館見学

日時 :

場所 :

概要 :

10月15日(金) 9:00~

平城宮跡内

福井昌平氏のご案内で、平城宮跡に設営された平城京歴史館を見学。最先端のVR技術により再現された往時の壮麗な平城京の姿に感激した後、復原された遣唐使船へ。全長約30m、マスト高約15mの船は、日本海を渡って大陸に向かうには小さいと実感。

4.平城宮跡探訪ツアー参加 奈良時代の食生活を説明するガイドさん

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奈良時代の食生活を説明するガイドさん

日時 :

場所 :

概要 :

10月15日(金) 10:00~11:30

平城宮跡内

探訪ツアーセンターで、平城京の概要について説明を受けた後、ボランティアガイドの案内で、探訪ツアーセンターから大極殿前まで平城宮跡内を周遊。広い会場内に建物は復原された朱雀門と大極殿だけなのに、ガイドさんのお話だけで、平城京における人々の生活が彷彿されるようで、1.5時間、たっぷり楽しめました。

5.大極殿見学

日時 :

場所 :

概要 :

10月15日(金) 11:30~12:00

平城宮跡内

大極殿前でボランティアガイドさんと別れ、平成13年度から9年かけて復原され、今年4月23日に復原完成記念式典が開催された第一次大極殿を見学。内部には、天皇が儀式の際に着座した高御座(たかみくら)の実物大模型が展示されています。また、内壁には、東西南北を司る四神「青龍」「百虎」「朱雀」「玄武」と十二支の絵が描かれています。大極殿や朱雀門の屋根に載っている「鴟尾(しび)」の実物大模型の展示も。

6.奈良公園飛火野~ならまちツアー 

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日本酒発祥の地・奈良で人気のブランド「春鹿」の醸造元

日時 :

場所 :

概要 :

10月15日(金) 14:00~17:00

飛火野→浮御堂→元興寺→清酒醸造元・春鹿→猿沢の池→遊 中川本店→興福寺国宝館

春日大社表参道南側の「飛火野」から浮御堂まで、優雅に歩く鹿の姿を眺めながら、広大な奈良公園の一角を歩き、バスでならまちへ。ならまちは、もともとは元興寺の旧境内で、江戸時代末から明治にかけて建てられた町家が今なお点在しています。その街並みを福井昌平氏の案内で見学しながら、清酒醸造元の今西清兵衛商店へ。奈良は日本酒発祥の地と言われ、ここで醸造されている「春鹿」は今でも人気ブランドです。

さらに、修学旅行で来たことがあるねと、口ぐちに言い合いながら猿沢の池を巡って「遊 中川」本店へ。ここは2016年に創業300周年を迎える株式会社 中川政七商店の築120年の日本家屋を改装したブランドショップで、奈良晒を使った小物が揃い、ならまちの人気ショップの一つ。古民家カフェ「中川政七茶房」も併設されて、女性客が絶えません。ならまちツアーの最後は、興福寺国宝館で阿修羅像など乾漆八部衆に対面。

7.宮廷料理「天平の宴」体験

日時 :

場所 :

概要 :

10月15日(金)18:00~20:00

奈良パークホテル

1300年前の奈良朝時代に貴族が宴席で食べたであろう料理を食の文献と平城宮跡から出土した土器の分析、木簡に記載されている食品名から研究し再現された料理を体験。調味料も末醬(ひしお)、天塩、甘葛などを再現し、化学調味料や防腐剤、着色料は一切使用していないそうです。牛乳を煮詰めた「蘇」など、初めて食べる味ばかりでしたが、さすがに貴族の料理だけにアワビやサケなどの魚から猪肉まで食材も品数も豊富。油が使われていないだけにヘルシーなものでした。

8.薬師寺見学

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西塔(右)と東塔(左)の屋根の反り具合の違いがわかりますか?

日時 :

概要 :

10月16日(土)9:00~10:00

生駒基達執事のご案内で、特別開扉の東塔内部をはじめとして、大講堂、金堂、西塔と伽藍を巡り、玄奘三蔵院伽藍で平山郁夫画伯が描いた「大唐西域壁画」を見学。まさに入魂の作品でした。玄奘三蔵院伽藍から東塔、西塔を振り返ると、一番上の段の屋根の反り返りの具合が違っていることがよくわかります。東塔は1300年の間に反りがだんだん下がっていって、もともとは昭和56年に復興された西塔と同じくらいの反り具合だったそうです。こんなところにも1300年の重みが感じられました。

9.唐招提寺見学

日時 :

概要 :

10月16日(土) 10:20から11:00

昨年11月 平成の大修理が完成し、落慶法要が行われた金堂など伽藍を巡りました。

 

10.春日大社見学

日時 :

概要 :

 

10月16日(土) 11:20~11:50

神の遣いである鹿たちの挨拶を受けながら、二之鳥居からご本殿へ。ちょうど、結婚式が挙げられていて、美しい花嫁さんの姿に感激しました。昼食は、「荷茶屋」で「万葉粥大和名物膳」をいただきました。

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